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USI(Universal Shogi Interface)
概要
USIとは将棋用GUIソフトと思考エンジン間の通信を規定する為のプロトコルである。
2007/01/24にTord Romstad氏によってドラフト案が公開され(http://www.glaurungchess.com/shogi/usi.html)、その後将棋所の作者氏によって正式版が公開された。
(正式版となった経緯はhttp://www2.ezbbs.net/cgi/reply?id=shogidokoro&dd=09&re=4に詳細が記載されている。)
USIには以下の特徴がある。
- GUIと思考エンジンのプロセスが分離している。
- GUIと思考エンジンは標準入出力を用いて通信するので、エンジン側の実装が比較的簡単である。
思考エンジンとは一般的には思考ルーチン?と呼ばれているものとほぼ同じであり、基本的にはGUIからの指示に従って、指示された局面での指し手を返すプログラムである。
思考エンジンがUSIを用いる利点
- GUIの構築・通信対局・棋譜の管理といった部分をGUIに任せる事で、エンジン開発者は指し手決定の処理の実装に集中する事が出来る。
- GUIと思考エンジン間の通信に標準入出力を用いるので、思考エンジンの実装言語の選択肢が多い。
プロトコル詳細
http://www.geocities.jp/shogidokoro/usi.html に正式なプロトコルの解説がある。
代表的なGUIソフト
- 将棋所
- 最初に発表されたUSI対応GUIソフト。世界コンピュータ将棋選手権での使用者も多く、USI対応GUIのデファクトスタンダードと言える。http://www.geocities.jp/shogidokoro/index.html
- プチ将棋
- USI及びBonanzaプロトコル、GPSプロトコルに対応したGUIソフト。本将棋だけでなく5五将棋等にも対応する。http://www.geocities.jp/shogi_depot/
代表的な思考エンジン
- Blunder
- Bonanza(u2bというソフトを用いるとUSI対応GUIから利用可能)
- GPSshogi
- Laramie
- ponanza
- Spear
- ssp
- TJshogi
- 稲庭将棋