――どうも、こんにちは! ライターの大塚と申します。今日は、この 「カフカ壁紙新聞」で、壁紙を描かれているイラストレーター・小田島 等せんせいと、編集部M氏とで、「審判・失踪者」の稽古見学にやって まいりました。

■小田島 どうも、小田島です。
■M氏 Mです。小田島さん、今日着てるグレーのフード付きトレー ナー、可愛いですね。
■小田島 あ、これ、渋谷で拾ったの。
――拾った!?
■小田島 うん、ちょっと、このロゴとか…こういうの、普段着ないから。
――ちょっとヒップホップの人が着る服っぽいですね。ヒップホップ少年が、酔っぱらって脱いで、捨てていった服なのかもしれないですね。
■小田島 そうなんじゃないのかなあ。
■M氏 洗ってますよね?
■小田島 そりゃ、洗ってるよ!
――ええと、そんな拾った服で、ラフに見学に来てしまったわけですけ ども…。バックヤードには、お茶やコーヒー、お菓子なんかが、置いてありますね。
■小田島 あと、救急箱が充実してるね。



――ほんとだ、筋肉痛の塗り薬までありますね。やはり、役者さんは身 体をはって、演じられているんですねえ。
■M氏 それじゃ、実際に稽古場の中に入って、見学してみましょうか?
――そうですね。防音のドアを開けて、中に入ってみましょう。
(…ピンと張りつめた空気、演出家・松本修氏が、役者さんに厳しく指示を出している、演出助手の方がパソコンに松本氏の演出を打ち込んで記録している…)(緊張感に耐えられず、30分もしないうちに、退出してしまう取材班…)
――(ドアの外に出てから)…っぷはー! 見てるだけで緊張しました ね!!
■M氏 ああいったことを、1年間、ワークショップとしてやってらっ しゃるわけです。そして原作から、脚本に起こして、誰がどの役をやるか決めていって、作品を作っていくという…。
――普通のお芝居って、脚本が出来てから、1ケ月ほどお稽古して公演、っていう形ですよね。
■小田島 しかし1年間かあ…。
――1年も、あのテンション…。役者さんもスタッフのかたがたも、スゴイですねえ。
■小田島 僕ら、30分で疲れちゃったね。
――疲れましたねえ。ビール飲みに行きましょうか。
(あっというまに、三軒茶屋『池田屋』という居酒屋に移動する取材班)

――それにしても、世田谷パブリックシアターのスタッフの菅原さんて方、ホリプロの南田さんに、似てらっしゃいましたね。
■小田島 誰、それ?
――『タモリ倶楽部』とかに登場されてる、鉄道マニアの人です。タモリさんや、くるりの岸田さんと一緒に、鉄道について熱く語るので有名な…。
■M氏 似てるかなあ? ルパンっぽいキャラクターの方ですよね?
――そうそう。あのですね! 昨日、別件打ち合わせで、南田さんご本人をお見かけしたんですよ! で、「いつも見てます! 楽しそうなところを見てると楽しいです!」と言いたかったんですけど、私自身が鉄道マニアでもないし、なんか違うかな~、と思って、声をかけれなかったんですよ…。
■小田島 かければよかったのに。
――いやあ…。で、今日、「似てらっしゃるなあ~」って思ってたんですけど。…基本、おふたりとも、エンタテイメント業界だけれども、舞台裏の方じゃないですか。
■M氏 それはそうですね。
――……この「似てる~」っていうことを、誰に伝えたらいいのか、全然分からない! というのが、もどかしいなあ、と。
M氏 「カフカ壁紙新聞」に書いてください(笑)。
――あ、じゃあ書きます。似てる~!
小田島 ……いいの? 稽古見学のこと、ちゃんと書かなくて(笑)。
M氏 大丈夫です。
――似てた~!
(つづく)