コンピュータ将棋レビュー
世界で2番目に弱いコンピュータ将棋決定リーグ戦 Part3
「100将棋」は後手しか指せないので、-JUQRYO-戦で先手になってしまったら対局不能。したがって参戦取り消しとさせていただきました
「柿木将棋」は、エミュレータで正常に動作しないので参戦見送り。最新の柿木とエキシビジョンマッチなどしてみたいところですが…。
「うさぴょん」は、さすがに思考時間が長すぎ、このままでは-JUQRYO-戦で切れ負けの恐れがあるので、思考時間を短くして参戦します。
対戦相手は「なり金将棋」。振り駒の結果、「うさぴょん」が先手となります。○うさぴょん 2002年大会版 vs ●なり金将棋
どちらも駒のグラフィックがいまいち読みづらいが、致し方ないところ。うさぴょんの無理攻めを難なくかわし、なり金優勢と見えたが、相次ぐ拙攻がたたって頓死。
次なる対局は、初戦に敗れた「なり金将棋」と、目下2敗中の「FM将棋」です。○なり金将棋 vs ●FM将棋I 2.74
なり金将棋、角をただ取りされる大ポカ。形勢必敗かに見えたが、FM将棋が連続王手で同一局面を4回出現させる。千日手は同一局面5回目で適用されるのが本棋戦のローカルルールなので、そのまま対局は続行されたが、5回目のループに入る前になり金将棋がハングアップ。通常なら4回目の同一局面で反則負けとなる、という事情を考慮し、FM将棋の反則負けとした。
次なる対局、これまた2連敗中の「全譜君」に挑むのは、初戦で「なり金将棋」を破った「うさぴょん」です。○うさぴょん 2002年大会版 vs ●全譜君 Ver 0.8
「序盤は奇数の歩を突け」の格言を地で行く後手の駒組。敵の弱点を衝こうという工夫の跡は見られるものの、いいところなく、うさぴょんのワンサイド・ゲームに終わる。
K | 楠 | う | な | J | 全 | FM | SOS | SOSOS | ||
K-Shogi Ver 0.6 | ○ | ○ | ○ | 3勝0敗 | 1 | 17 | ||||
Kusuta将棋2 Ver 2.00 | ○ | ○ | 2勝0敗 | 1 | 11 | |||||
うさぴょん 2002年大会版 | ○ | ○ | 2勝0敗 | 1 | 8 | |||||
なり金将棋 | ● | ○ | 1勝1敗 | 2 | 7 | |||||
-JUQRYO- | ● | ● | ○ | 1勝2敗 | 5 | 8 | ||||
全譜君 Ver 0.8 | ● | ● | ● | 0勝3敗 | 6 | 7 | ||||
FM将棋I 2.74 | ● | ● | ● | 0勝3敗 | 6 | 4 |
※SOSは対戦相手の勝ち数の合計、SOSOSは対戦相手のSOSの合計。順位は勝率→SOS→SOSOSという優先順序により決定される。
現在トップに立つのはK-Shogi。
その強さは、屈辱の9手投了、Ver 0.4の面影を感じさせない(っていうか過去のバージョンが消えている。0.4の弱さをこの手で確かめてみたいので誰かupきぼんぬ)。
痛い反則負けを喫したFM将棋が最下位。全譜君が僅差でその先を行く。