コンピュータ将棋レビュー
第2回コンピュータ将棋王者決定戦
AI将棋−SHOTESTは相矢倉。理想形を組みつつなんで▲3九歩と打つ! みたいなよく判らないAI将棋だったが、端に手をつけてからは一方的となり、そのまま寄せ切った。これで柿木将棋の優勝は消え、AI将棋の優勝は確定した。
激指−東大将棋は相振り飛車。角交換から▲3二角と打ち込んだが、その馬を殺されて苦しくなった。その後もなんとか局面を打開せんと動いていったのだが、結局東大将棋の壁は崩せなかった。東大将棋は難敵を破ってAI将棋の単独優勝に待ったをかけた。激指は逆に散々の成績。負け越しはちょっと酷すぎる。他人事ながら『激指2』の売り上げを心配してしまった(笑)。
柿木将棋−銀星将棋は銀星将棋の三間飛車から相穴熊。どうも▲2五歩に△3三銀と上がるのは銀星将棋の定跡らしい(笑)。そのまま不利になってそのまま寄せられた。柿木将棋は3位。ファンも多いソフトなので、喜んでいる人も多いと思う。一方の銀星将棋は負け越し。コンピュータ将棋選手権では高スペックのパソコンで勝負しているようだが、今回は同一パソコンを使用しているので、真の実力が出たような気がする。駒がぶつかってからの強さは相変わらずなので、奮起を期待したい。
永世名人−金沢将棋は永世名人の三間飛車。永世名人がいきなり無理攻めを仕掛け、それをいなして金沢将棋の勝ち。永世名人はこんなに弱かったのか(泣)。金沢将棋は4勝3敗。将棋倶楽部24では活躍しているようだが、この結果ではその実力にも疑問符がつく。いくら対コンとはいえ、もう少しいい戦いをして欲しかった。