コンピュータ将棋レビュー

第2回コンピュータ将棋王者決定戦


●6回戦

 金沢将棋−AI将棋は金沢将棋の四間飛車にAI将棋の居飛車穴熊。穴熊を目指しつつ△2四角と揺さぶりをかけるという贅沢な(笑)AI将棋に対して、▲6五歩と角を働かせる金沢将棋。しかし、△3三角には▲6六銀と交換を避けた方がよかったように思う。このあと熱戦が展開されたが、あっという間にAI将棋が寄せ切ってしまった。当たり前だが、詰みに関してはコンピュータは強い。
 銀星将棋−激指は激指の石田流。序盤から激しく動く将棋となった。激指がうまく指し回したと思ったのだが、終盤、龍のタダ取りに目がくらんで5手必死を逃したのが痛かった。てぇか、この程度も読めないのか激指は。
 東大将棋−柿木将棋は勝った方が優勝にぐっと近づく大事な一戦。がっぷり4つの相穴熊になった。捌きあった局面ではむしろ柿木将棋の方がよかったと思うのだが、徐々に駒をはがされていく展開でそのまま寄せられてしまった。
 SHOTEST−永世名人は事実上の最下位決定戦。序盤から乱戦となったが、その乱戦ムードはなんと200手以上も続いた。最後は永世名人が幸いすることとなったが、双方ともに20回くらいは勝っていた気がする(笑)。

 最終戦を前に、ついに柿木将棋が脱落。
 東大将棋、AI将棋が負けて柿木将棋が勝てば3者同時優勝だが、それは確率的にも低い。東大将棋は強敵の激指と、一方のAI将棋はここまで全敗のSHOTESTと対戦する。これを見る限りではAI将棋が断然有利だが、さてどうなるか……。

 

金沢将棋 vs AI将棋



銀星将棋 vs 激指



東大将棋 vs 柿木将棋



SHOTEST vs 永世名人

  



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