コンピュータ将棋レビュー

第2回コンピュータ将棋王者決定戦


●2回戦

 SHOTEST−激指は居飛車の激指が1筋の位を取るという「逆藤井システム(<違う(笑))」の出だしから角交換に。「振り飛車に角交換」という格言通り振り飛車に角打ちのスキが多い形となり、そのまま激指が押し切った。
 AI将棋は序盤で4六の歩を取られる展開。しかしどうやら誘いのスキだったようで▲2二飛成から▲5五角と攻める。そのまま攻め込めばチャンスはあったと思うのだが、躊躇している間に東大将棋に陣形を整えられてしまった。
 銀星将棋−永世名人は永世名人の駒組みがおかしい。あっという間に勝負がついた感じがする。人間の視点から見て、まだまだ弱い。もっとも、対コン用のルーチンである可能性もあるので製品がそうとは言えないのだが。
 柿木将棋−金沢将棋は立石流っぽい出だし。しかし、△8六歩▲同歩に△同飛としなかったため、1歩得対持ち角の展開となる。その後の駒組みで柿木のうまさが出て、そのまま勝ちきった感じだ。

 ここまで東大将棋と柿木将棋が2連勝で走る展開。ともに次の相手は2連敗中の永世名人、SHOTESTで、3連勝は固いと思われる。必然的に残りの2試合は1勝1敗同士が激突する格好になり、激しい星のつぶしあいが予想される。混戦を抜け出して先頭集団に迫るのはどのソフトか?

 

SHOTEST vs 激指



AI将棋 vs 東大将棋



銀星将棋 vs 永世名人



柿木将棋 vs 金沢将棋



  



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